2001年6月25日 中部経済新聞 
 

「苦しかったのは最初の1ヶ月。タバコを見ても、今はなんとも思わない。スモーカーの友達に、肺がんになるぞと脅かしている」と余裕の表情を見せる伊藤製作所社長の伊藤澄夫さん。休煙を宣言して半年が過ぎた感想をこう披露する。

1日に50本吸うチェーンスモーカーだった。「海外に子会社があるが、現地の会議は全て禁煙。タバコが吸えないことで、いらいら感が募った。いっそのこと吸わなければ、この苦しみから解放される」と思い立ったのが発端だ。「朝から飯はうまいし、体調も快調そのもの。それよりも、自分の意志の強さに感心している」と冗談めかして付け加え、「ここまで来れば休煙を撤回して、禁煙に訂正します」愛用の禁煙ガムも手放し、どうやら本物のようだ。